
レントゲン写真

釣り針はずし処置中
今年の2月のこと。カモメが市内で保護されて来ました。見ると「くちばし」から釣り糸が垂れています。こうした場合、ほぼ釣り針を呑み込んでいます。レントゲンを撮ると、やはり食道の奥にささっていることがわかりました。
早速、ある達人から教わった「釣り針外しのテクニック」ではずします。長さ40cmほどの金属の管を口の中に差し入れ、レントゲンで釣り針までの距離を確認しながら、釣針の手ごたえを探りつつ動かすと、するっという感じで針が管から出てきました。思わず周りにいた飼育員にも歓声があがりました。
しかし、カモメは翌日死亡しました。調べると、刺さっていた食道部分が腐っており、そこから消化物が胸の中に漏れていました。
釣り針が刺さってから保護されるまで、しばらく経っていたためです。とても残念でしたが、人目につかないままこのような事故で死亡するケースを考えると、これはほんの氷山の一角だと思いました。
いうまでもなく、人間の仕業に他ならない事件。
釣りをされる方々へ、人知れず命を落とす生き物がいることを決して忘れないで下さい。
